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職場モチベーションラボ
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Willysm 導入事例
社会福祉法人 三浦市社会福祉協議会様

自分と向き合う姿勢を養うには「3グットシングス」が最適。
Willysmは健康経営を推進するための一助となるツール

CHO主催行事ソフトボール大会参加と家族バーベキュー
CHO主催行事ソフトボール大会参加と家族バーベキュー

企業プロフィール
社会福祉法人 三浦市社会福祉協議会

社会福祉法人三浦市社会福祉協議会は、人口約4万2,000人を擁する神奈川県三浦市域において、「地域福祉の推進」を目的に地域の様々な福祉課題の解決に取り組んでいます。事務所のある建物「安心館」には、社会福祉協議会の根幹である総合相談を中心にボランティアセンターや在宅介護事業、就労支援事業など事業展開をしています。その他福祉団体などに対する助成事業、生活困窮者への資金貸付事業、高齢者・障害者の権利擁護事業、障害者総合支援法による事業など、三浦市民の福祉を支える事業に尽力しています。また、共生サービスセンター「暖館」とリハビリ型デイサービス「どんどん!デイサービスセンター」も当会の施設で、この3拠点には神奈川県から健康づくりの拠点として、「未病センター」の認証を受けており、三浦市の地域包括ケアシステムの構築に努めております。
https://www.shakyo-miura.com/

Interviewee:三浦市社会福祉協議会 事務局長、介護従事者等人材育成・研修センター所、CHO 成田慎一様(※写真左端)

――Willysm を導入したきっかけをお聞かせください

 導入したのは2016年4月なのですが、その頃、神奈川県がCHO(健康管理最高責任者)構想を推進していました。CHO構想というのは、企業や団体などが従業員やその家族の健康づくりを企業経営の一部として位置づけて健康経営を進めることで、結果として企業の経営価値向上に役立てるという取り組みです。この取り組みが私たちの運営にリンクしてくるのではないかと思い、注目していました。

 社協は高齢者の介護問題や生活困窮への対応など、地域福祉全般の相談窓口として前面に立って行っているところですが、なかなか一般の方には馴染みのない機関であったと思います。昨年から続くコロナ禍で生活が困窮された方への特例貸付の窓口を担うようになったことや、フードバンクの機能も持ち、アルバイトができず収入が減ってしまった学生たちにに食料の配布などを行っていることから、全国的に周知されるようになったのではないかと思います。

 市役所の外郭機関だと思われている節がありますが、あくまでも民間の組織です。但し、社会福祉法人でもあります。ですから、一般企業以上に、健全な経営はもちろん、職員の心身の健康やモチベーションの維持にも当然気を配る必要があるわけです。

 当会でCHO構想を推進するにあたって、いろいろ調べていく中でWillysmの存在を知りました。地域福祉の担い手である私たちが心身ともに健康でなければ、十分な支援は行えません。そこで、職員のモチベーションの維持につながるということを重視し、すぐにWillysmの導入を決めました。

――利用者数や利用状況などを教えてください

 登録している職員は90名近くになります。実際に活用しているのは、その半数くらいでしょうか。
 メンタルの不調で職員が辞めてしまう、あるいは休職するということは少ない職場なので、メンタル不調の早期発見というよりは、モチベーションにつなげるツールとして利用できればいいと思っていました。

 導入当初は各拠点に専用のパソコンを用意し、職員が帰りがけに入力していたのですが、帰宅時はどうしてもせわしなく、バタバタしてしまいます。そこで導入して1、2年後にスマホで入力できるようにしたところ利便性がよくなり、人によってはゲーム感覚で気軽に利用しているようです。
 私は以前、帰りの電車内で入力していました。通勤時間や帰宅して一休みしている時に入力できれば、一番いいのではないかと思っています。

――導入後の反応はいかがですか

 導入時には職員向けに導入の目的はきちんと話しました。「導入されたので、とりあえずやってみよう」という反応の職員がほとんどで、当初は7割、8割くらいの人が使っていたように思います。
 利用率は減りましたが、利用状況を見る限り、気持ちの3色を入力する際に「今日は良かった」とか「イマイチだった」と具体的に自分なりに振り返りができている人は、「3グットシングス」もうまく活用していると感じます。

 Willysmの機能では「3グットシングス」が非常に優れた機能だと思っていて、これをうまく活用している人は、日々の生活においても割と前向きのような気がします。今日仕事がうまくいかなかったり、家庭内で何かあっても、「3グットシングス」で振り返ることで明日に向けて改善できていくならば、それがWillysm本来の使い方ではないかと、私は思っています。

――印象に残るエピソードがありましたら、お聞かせください。

 以前、ずっと赤を入力していたことが気になって声がけしたら、やはり家庭内で問題があったことが分かりました。「ストレスチェック」とはまた違うと思いますが、そういった問題に気づけるという点でも有益なツールだと思っています。

 感心したのは、スマホが使えなくても手描きでWillysmの機能を利用している人が2名いたことです。1名は年齢で退職してしまいましたが、もう1名は、毎月カレンダーのような表に気持ちの3色から選んだ色を塗り、空欄には「3グッドシングス」をちゃんと書いてくれる人がいるのです。こういったアナログでの手作業も大切なことかもしれません。

 当会では毎年、Willysmへの入力を点数化して、点数が一番高い人を新年の祝賀会で表彰しているのですが、その手描きで提出してくれる人は2回ほど表彰されています。市内の団体の方などを招待して行う当会のイベントであるため、お招きした皆さんから健康経営のためにWillysmを活用し、職員を表彰するという活動は高く評価されています。

 また毎月、職員の健康チェックをする安全衛生委員会があるのですが、その委員会のメンバーの職員が、大学の教授が書いた文章を引用し、「3グッドシングス」の効果について発表していました。当会は神奈川県のCHO構想推進事業所であり、私は今CHOという責任者なのですが、私以外の人がモチベーションマネジメント機能の効用に気づいて発表したことは、とてもいいことだと思いました。職場の末端までに広がっていくためには、それぞれが“自分事化”して発信していくことが大切だと思っています。何事も“自分事化”することは重要ですね。

CHO表彰の記念撮影

――課題があるとしたら、どんなことでしょうか

 事業所内の課題としては、利活用が止まっている職員をいかにして7割、8割にまで回復するかということです。仕事に対してポジティブに向き合えるようになるツールだということを再認識してもらいたいし、経営側としてはメンタル不調につながらないためのツールとしても、もっと活用していかなくてはと考えています。

 仕事上の問題はなくても、家庭上のことでは大なり小なりトラブルを持っている人がけっこういると思うのです。気持ちの色や「3グッドシングス」を入力することによって、何らかの解決の糸口を見つけられれば、それは当然仕事へのモチベーションにもつながっていきます。
 「Willysmを活用することが、生活での前向きな発想にもつながる」という話はしているので、それが利用率に反映されればいいのですが。

――Willysmの機能にさらに求めるものはありますか

 機能で求めるものはありません。「3グッドシングス」は本当にいい機能なので、もっと広く認知されてほしいと思っているくらいです。

 神奈川県が運営するアプリに、日々の様々な健康情報を記録する「マイME-BYO(みびょう=未病)カルテ」があります。私はそのアプリに何とかしてWillysmを搭載してほしいと思っていたのですが、県の予算の関係などもあり、実現しませんでした。
 Willysmは「未病」というキーワードにも、非常に相性がよいと思っています。自治体の健康推進施策などと絡められれば、Willysmのよさが多方向に広がっていくと、今でも思っています。

 ですから、私からサイオステクノロジーさんにお願いしたいのは、今こそ必要なこのツールをもっと広めていただきたいということです。大きな波というか、ムーブメントを起こしていただけるとありがたいです。では、それをどうやってするかは、すみません、自分では思い付かないですけど(笑)。

――最後に、今後の展望をお聞かせください

 地域づくりをやっている団体なので、まずは私たちが心身ともに健康であるために、今後も継続してWillysmを活用させていただきながら、それをどう地域に活かすか。地域の人にも心身ともに健康になってもらうために、、我々がWillysmの要素をいかに皆さんにお届けできるかが重要なポイントだと考えています。

 三浦市の高齢化率は高く、市民の4割が高齢者です。高齢者のフレイル(加齢や疾患、心身のストレスなどによる虚弱状態)予防などにはWillysmの要素も入っていて、それを実施してきたわけですが、課題は高齢者以外の方、障がいがある方、多くの生活困窮の方などへの対応です。

 コロナ禍の自粛生活の中で、特にメンタルの面で不調をきたしている方や、モチベーションの維持が難しくなっている方が増えているので、そういった方に対して前向きな気持ちを持ってもらえるような活動を、今後さらにしっかり実施していきたいと思っています。

――ご協力、ありがとうございました(Willysmスタッフ一同)

三浦市社会福祉協議会CHO構想のWebページ(https://www.shakyo-miura.com/wordpress/cho/)では、取り組みの一環としてWillysmをご紹介いただくなど、長年お引き立ていただき御礼申し上げます。
我々スタッフ一同、引き続きご支援させていただきますので、今後とも、何卒宜しくお願いします。 ご協力、ありがとうございました。

※感染症予防の一環で、オンラインによるインタビューをさせていただきました。


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