職場の「雑談しやすい人」になる簡単なコツ
協力が得られやすくなり、生産性も上がる
職場の雑談には効果がある
雑談がある職場とない職場では、雰囲気はもちろん、メンバー同士の協力体制、ひいては生産性にも大きな差が発生します。働き方改革の気運が高まり、生産性向上が叫ばれる昨今、業務効率アップを部下に指示する立場にあって、無駄話をしようとはなかなか言えない様子です。
しかし、一歩立ち止まってみてください。ちょっとした雑談から仕事のヒントを得たり、悩んでいる課題の解決の糸口が見つかったり。そういった経験は誰しも持っていることでしょう。
雑談が敬遠されるのは、すぐに役に立つとは限らないからです。
目先のアウトプットだけ求めて、会話しない、雑談しない。これは大変もったいないことです。
職場で雑談を増やすコツ
1.話しかけられやすい空気をかもし出す
1日30分、あるいは10分でも構いません。何もしない時間をつくってみてください。
自信がなければ、パソコンのスケジューラを立ち上げて毎日どこか10分「余裕時間」と入れて確保するのもよいでしょう。
2.相手の話を聞くときには「リピート」+「感情ワード」で返す
部下が使った言葉をリピートして、さらに「大変だった」という相手(もしくは自分)の感情を示す言葉を添える。たったこれだけでも、その後の会話が続きやすくなります。3.話しすぎない。聞き手に回る
重要なのは、聞き手に回ること。人は、自分の話を聞いてもらえる相手には信頼感を抱くといわれています。より心を開き、自分から積極的に話そうと思うようになるもの。
これは、業務の報連相でも同じ。報連相の少ない職場は、往々にして上司が部下の話を聞きません。
・さえぎって自分の話ばかりをする。
・部下の話を否定する。
このような傾向が見られます。
4.「ちなみに」「個人的には」が適度な会話を促進する
相手の話を受け止めつつ、その話を深く掘り下げたい、あるいは広げたいもの。その際、便利な2つの枕詞があります。「ちなみに」と「個人的には」です。この2つの枕詞を活用する事で、話をより深める/広げることができます。相手はあなたのことをより深く知ることができて親近感を持つとともに、その後の雑談のきっかけづくりにもなります。
5.相談モードで話しかけてみる
人は頼られるとうれしく思うもの(頼りすぎは問題ですが)。それが年上や目上の人からなら、なおのこと。この会話をきっかけに、部下が気軽に話しかけてくれたり、相談をもちかけてくれるようになったら理想ですね。
このように、少しの会話、コミュニケーションが職場での生産性向上に役立っている模様です。チャットやメール等だけでなく、直接の言葉で語りかけてみては如何でしょうか?
出典:東洋経済ONLINE 職場の「雑談しやすい人」になる簡単なコツ2018年6月6日
著者:沢渡 あまね : あまねキャリア工房代表・オフィスコミュニケーション改善士