一般社団法人日本アンガーマネジメント協会が「怒りの感情が業務に及ぼす影響」に関する調査をインターネットを通じて実施した所、「怒る」側と「怒られる」側で3倍以上の認識のズレが発生している事がわかりました。
怒られた部下が上司に対して「パワハラ」だと感じるのは53.8%であるのに対し、怒った上司が「パワハラ」だと感じているのは16.7%と大きなズレが発生しています。
また、怒る側は指導の範囲として怒っていると考えているのが多く、怒られる側はほとんどの項目でパワハラにあたると感じています。
感情の継続期間というデータでも、怒った側と怒られた側では大きな差が発生し、怒った側は比較的早く感情を切りかえられるのに対し、怒られた側は引きずる傾向にあります。
さらに、その後に関係が回復したのは僅か7.6%。76.9%は「昔の関係に戻っていない」という事実が明らかになりました。
怒られた側はモチベーションが下がる傾向が強く、異動や離職まで進むリスクも含んでいます。
上司の怒り方が変われば「仕事のモチベーションに影響を与えなかった」と答えた人が70%存在し、異動や離職を考えた人もその判断をしなかったと回答していることから、
怒った後のケア・フォローを丁寧にすることで怒った後の生産性や離職リスクも下げられるのではないかと考えられます。
怒りの感情を上手に扱える組織が優秀な人材を集め、人にかかるコストを削減し、引いては生産性を上げていけると言っても過言ではないと言えるでしょう。
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出典:管理職の人、必読!部下のモチベーションを下げない“適切な”怒り方(@DIME)